2005年9月号
【表 紙 説 明】
ぐんま天文台の小口径65cm望遠鏡で測光観測が行われた古い散開星団の一部。測光から年齢、距離、(粗い)金属量の測定ができる。観測された33個のほとんどは5億年より古いもので40億年のものも含まれていた。40億光年先の銀河で個々の星を見ることはできないが、これらの星団からは個々の星を道具として利用した高精度な銀河系の進化を議論することが可能になる。このような年齢の星団は十分調べられていなかったため、暗黒の中間期を物語る貴重な天体である。また、65cmという小口径でも、銀河中心から15 kpc程度の距離のものまで到達することができる。観測された星団は、銀河の一生の中で銀河系円盤外縁で起きた事件を探る上でも重要な鍵をにぎる星団である可能性がでてきた。
(特集記事「古い散開星団を求めて」参照)
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