99巻2号表紙

2006年2月号表紙

2006年2月号

【表 紙 説 明】 野辺山ミリ波干渉計による高分解能CO観測から得られた,中心にスターバーストを持つ早期型円盤銀河の分子ガス分布と速度場である.銀河中心部での星形成はしばしば,銀河による遠心力や潮汐力による引き延ばしに比べてガス自己重力が大きくなる,ガスの自己重力崩壊で起きると説明される.しかしこれらの早期型円盤銀河は星形成を持つにもかかわらず,銀河ポテンシャルに比べてガス質量が小さく,重力崩壊を起こすとは考えにくい.観測される輝度温度がガス温度に比べて極端に小さいことから,これら自己重力的に安定なガス円盤にもすでに分子雲が存在することを指摘し,分子雲衝突による星形成トリガーメカニズムでの説明を試みる.(EUREKA「円盤銀河のガス運動と星形成」参照)

PDF版目次


EUREKA

地球シミュレータを用いた太陽浮上磁場領域の
大規模シミュレーション
磯部洋明   蔵出し
巨大ブラックホールの形成とクェーサーの形成・進化
-銀河スケールでの角運動量輸送という観点から-
川勝 望   PDF
円盤銀河のガス運動と星形成
-中心スターバーストをもつ早期型円盤銀河のCO観測より-
幸田 仁,奥田武志   PDF

天球儀

小笠原の文化と星空-VERA小笠原観測局から- 官谷幸利   PDF
就職:採用する側とされる側のミスマッチ?
--大組織編--
日本天文学会教育委員会   PDF

書評

宇宙探検すばる望遠鏡 高橋真理   PDF

雑報

日本天文学会 早川幸男基金による渡航報告書
 "13th General Meeting of the European Physical Society
 -Beyond Einstein, Physics for the 21st Century"
村田孔孝   PDF
日本天文学会 早川幸男基金による渡航報告書
 The Origin and Evolution of Cosmic Magnetism
花山秀和   PDF

寄贈図書リスト

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