2007年3月号
【表 紙 説 明】
太陽観測衛星「ひので」に搭載された可視光磁場望遠鏡による活動領域 NOAA 10930 の高空間分解能観測.現在は太陽活動の極小期であるにもかかわらず,この黒点領域は,太陽フレアの中で最も激しいことを示すXクラスフレアを4回も起こした非常にまれな領域である.50 cmφの主鏡の回折限界を達成したことにより,黒点半暗部のスジ模様や黒点外の粒状斑がはっきりととらえられている.上下の黒点の境界付近にねじれた半暗部のスジ構造が見えており,黒点同士の衝突に伴い非常にねじれた磁場構造が形成されていることがわかる.「ひので」によって初めて,このような高空間分解能の画像が連続して安定に得られるようになった. 「国立天文台/JAXA画像提供」(小杉健郎氏追悼 参照)
|