2008年8月号表紙 |
2008年8月号
【表 紙 説 明】
表紙の図は二色図と呼ばれ,近赤外線波長域における天体の「色」を示している.この図を用いて,近赤外線で異なる「色」をもつ天体の分類を行うことができる.図にカラー等高線で示しているのは,大マゼラン雲方向にある約200万天体の「色」の分布である.これらの天体は,南アフリカに設置した IRSF 1.4 m 望遠鏡と3色カメラSIRIUSを用いて作成した,IRSFマゼラン雲近赤外線カタログに含まれている.図上には,前主系列星(図中CC5, CC6)やOB型主系列星(CC1)などの若い天体と巨星 (CC2, CC3) やAGB星(CC4)などの古い天体による構造が見られ,IRSFカタログがマゼラン雲の星の形成と進化の研究に極めて有用であることを示している.
(EUREKA「完成したIRSFマゼラン雲近赤外線カタログ」参照)
【8月の多面体】
今月の立体:斜方立体8面体(星型)
参考資料:布施知子著「折ってなるほど! ゆかいな多面体」日本ヴォーグ社刊
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