2008年11月号
【表 紙 説 明】
太陽観測衛星「ひので」の可視光磁場望遠鏡が観測した,太陽南極域の磁場強度マップ.南極上空から見ているように座標変換してある.図中の十字は太陽の南極点,白線の円(円弧)はそれぞれ,緯度85度,80度,75度,70度を示す.極域の至る所で,1キロガウスを超える光球面に垂直な強磁場領域が,パッチ状に分布している様子が見てとれる.一方で,数百ガウス程度と比較的弱い磁場をもつ,小さな領域(図中では青く見える)が極域全体に広がっており,そのほとんどは太陽表面に対し水平であることがわかった.つまり,太陽の極域では,パッチ状のキロガウス程度の垂直な強磁場と,無数の水平磁場破片からなっていることが,「ひので」により初めて明らかとなった.(特集記事『「ひので」による未踏の太陽極域の磁場観測』参照)
【11月の多面体】
今月の立体:斜方20・12面体
参考資料:布施知子著「折ってなるほど! ゆかいな多面体」日本ヴォーグ社刊
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