2012年2月号
2009年12月30日に太陽観測衛星「ひので」の可視光望遠鏡によって観測された大規模な浮上磁場領域.左図は垂直磁場強度,右図はCaiiH線で観測された彩層の様子.垂直磁場強度の画像からは,大きな赤(正極)と青(負極)の領域が左右に分布しているが,これは主となる黒点に対応する.さらに主黒点の間には,新たに太陽表面に浮上してきた磁束管の足元が小さな磁気パッチとして多数存在していることがわかる.同じ領域のCaiiH線による画像では,明るく輝くプラージュ領域の中にフィラメント状の磁束管が並んで分布している.
(EUREKA「「ひので」がとらえた太陽表面における磁束管の浮上現象」記事参照)
背景はグリニッジ天文台(イギリス)です.
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