2013年5月号
【表紙図説明】
VERAなどの観測によって求められた銀河系の基本パラメーターを表す模式図.図中のピンク色の丸い点は,VERAやVLBAなどの観測によってこれまでに距離と運動が精密に求められた星形成領域を表しています.これらの天体の銀河回転運動の解析により,銀河系中心までの距離が約26100光年,太陽系近傍での銀河回転速度が約240 km s-1と求まりました.特に銀河回転速度はこれまで標準的に使用されてきた値(220 km s-1)よりも大きく,銀河系の回転速度および質量が上方修正される可能性を示唆しています.
(VERA特集「VERAで明らかになった銀河系の基本構造」)
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