2013年6月号
【表紙図説明】
原始星形成過程の3次元抵抗性輻射磁気流体計算の結果.原始星形成過程は2段階で進行し,まずはじめに輻射冷却が効かなくなることによりファーストコアと呼ばれる過渡的な準平衡天体が形成される(左図,一辺140 AU).その後水素分子の解離反応の強い吸熱によりファーストコア中心部が再び収縮を起こし,原始星コア(またはセカンドコア)が形成される(右図,一辺1.1 AU).この2種類の大きさの異なる天体からそれぞれ異なるアウトフローが駆動される(詳細は本文参照).左および下面に密度,右面に温度の断面図,白矢印でガスの運動方向を示した.白線は磁力線の構造,淡黄色の領域は一定以上の速度で外側に放出されている領域を表す.左図に示した赤い円盤状の領域は疑似円盤と呼ばれるもので,回転で支えられてはいないことに注意.
(EUREKA「計算機の中に星を作る・観測する」記事参照)
【人物絵】
アブー=アブドゥッラー・ムハンマド・イブン=ムーサー・アル=フワーリズミーです.
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