2014年2月号
【表紙図説明】
金属量の低い星には,個々の元素合成過程でつくられる組成が記録されていることがある.低金属星のひとつCS 22892–052は,比較的多くの鉄よりも重い元素を含んでおり,その組成パターン(赤丸)は太陽系の物質のうちrプロセスでつくられる成分の組成パターン(実線)によく一致している.この星は宇宙におけるrプロセスを代表しているといってよい.一方,重元素のなかでは比較的軽い,原子番号40番前後の元素については,別の元素合成過程も存在することが示唆されており,低金属星HD122563(青丸)はその典型例と考えられている.
(rプロセス特集記事を参照)
【表紙デザイン】
北京・春節祭
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