107巻6月号表紙

2014年6月号表紙

2014年6月号

【表紙図説明】
野辺山電波ヘリオグラフは,直径80 cmのパラボラアンテナ84台を東西490 m,南北220 mの基線の上に配置した太陽観測専用の電波干渉計である.観測周波数は17 GHzと34 GHz,空間分解能がそれぞれ10秒角と5秒角で,太陽全面の画像を1秒(フレア時には0.1秒)間隔で撮像している.1992年6月末より20年以上経過した現在でもほとんど故障も無く運用されており,取得データは即ネット経由で公開され,世界中にユーザーがいる.最近の太陽活動低下に関連して,長期にわたる安定したデータが必要とされており野辺山電波ヘリオグラフが注目されている.また,太陽の極域の活動が観測できることやプロミネンス放出の統計的研究ができることなどから,太陽研究者のみならず,惑星間空間や地球物理の研究者からも運用の継続が渇望されている. (「野辺山電波ヘリオグラフ特集」記事参照)
【表紙デザイン】
スペイン・火渡り祭(6月23日)


野辺山電波ヘリオグラフ特集(1)

野辺山電波ヘリオグラフによって
明らかになった太陽全面活動の変遷
柴崎清登  PDF
非熱的電波放射が異常に強い太陽フレア 増田 智  PDF

EUREKA

硬X線観測で探る太陽フレア粒子加速 石川真之介  蔵出し
超新星残骸から探るIa型超新星爆発の親星の金属量 森 浩二  蔵出し

書評

天体観望ガイドブック 新版 宇宙をみせて 臼田-佐藤功美子  PDF

雑 報

日本天文学会 早川幸男基金による渡航報告書
Physical Processes in the ISM
井上剛志  PDF
日本天文学会 早川幸男基金による渡航報告書
「ハーシェル宇宙望遠鏡を用いた原始銀河団探査」の共同解析
加藤裕太  PDF
日本天文学会 早川幸男基金による渡航報告書
Exoplanets and Disks: Their Formation and Diversity II
上田翔士  PDF
日本天文学会 早川幸男基金による渡航報告書
Exoplanets and Disks: Their Formation and Diversity II
空華智子  PDF

年会

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