2015年7月号表紙 |
2015年7月号
【表紙図説明】
宇宙論的体積中での大規模重力多体計算(10億粒子)を利用した,全天における模擬弱重力レンズカタログ(左),および同領域で期待される暗黒物質対消滅によるガンマ線分布(右)の一例.左パネルには,遠方銀河撮像観測の弱重力レンズ解析で再構築される物質分布が表され,赤い領域ほど高密度,青い領域が低密度に対応する.右パネルでは,暗黒物質対消滅に起因するガンマ線強度(赤い領域ほど強い放射強度)が示されている.中央の三角形の領域は5,000平方度に対応し,両パネルの赤い領域の空間的な相関がみてとれる.1,000平方度程度の観測領域を確保する銀河撮像観測とガンマ線観測の相関解析は,暗黒物質対消滅を探るための有力な統計手法であり,すばる望遠鏡Hyper Suprime-Camによる観測への応用が計画されている.
(EUREKA「ビッグデータによる暗黒物質対消滅探査」記事参照)
【表紙デザイン】
「ツキホシカクレエビ(月星隠蝦,学名:Ancylomenes luteomaculatus)」と「シロホシアカモエビ(白星赤藻蝦,学名:Lysmata debelius)」です.
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