2015年12月号
【表紙図説明】
X線天文衛星「すざく」が観測した『ティコ(Tycho)の超新星残骸』のイメージ.天体名は,西暦1572年に爆発を観測したデンマークの天文学者ティコ ブラーエにちなむ.左:高温プラズマ中の鉄イオンからのX線輝線放射.等高線とカラーマップは,それぞれ高階電離鉄と低電離鉄の分布を示す.後者は超新星残骸の逆行衝撃波の位置や,衝撃波で加熱された直後のプラズマの物理状態を知る重要な手がかりとなる.しかしそのシグナルは非常に微弱なため,「すざく」が登場するまで検出されることはなかった.詳細は本文を参照.右:高階電離鉄(赤),低電離鉄(緑),高エネルギー電子からのシンクロトロンX線(青)の3色合成画像.
(「すざく10周年記念特集 「「すざく」で見た超新星残骸」記事参照)
【表紙デザイン】
アケボノソウ(曙草,学名:Swertia bimaculata)
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