2019年8月号
【表紙図説明】
流星群の流星は,星空のある一点(放射点)を中心に放射状に現れます.ペルセウス座流星群は三大流星群の一つで,ペルセウス座に放射点があります.今年のペルセウス座流星群は8月13日16時頃に極大を迎えると予想されていますが,15日が満月になるため12日もしくは13日の未明,月が沈んだ後の時間帯に流星が見やすい状況になると思われます.写真は2016年8月13日午前1時10分に撮影した星空と,同12日22時53分から13日3時27分までに出現した明るいペルセウス座流星群の流星を合成しています.
©国立天文台,撮影地:岡山天体物理観測所(現ハワイ観測所岡山分室),撮影:戸田博之.
【表紙デザイン】
8月号の絵のタイトルは「彗星」で,これを自分なりのタッチで描こうと試みた作品です.ここにはイオンテイルとダストテイルも描いていますがちょっと分かりにくいですね.表紙にする際に銀河の画像を合成しています.ところで,宇宙や星などは人や花などと違い,これまでは多様なタッチを見かけませんでした.しかし近年,宇宙は人類にとって急速に身近になっている分野です.宇宙科学が進むと芸術の分野でもバラエティ豊かな作品が増えると感じています.私も,宇宙科学の最先端に刺激を受けながら積極的に描きたいです.(素材提供:国立天文台)
秋の奥州市に掛かる天の川
https://www.nao.ac.jp/gallery/weekly/2014/20141028-milkyway.html
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