2019年9月号
【表紙図説明】
小惑星の族を提唱した平山清次(宮城県出身)と,日本人で最初の小惑星を2個発見した平山信(東京府出身)は,ともに東京帝国大学理科大学星学科の教授を務めた.大学の卒業年度では,清次は信の8年後輩にあたる.
清次の読み,せいじ(Seiji)は,同じ所属の信(Shin)とイニシャルが区別できないため,英文論文を書く時だけKiyotsuguと記したとされてきた.
この通説は,「平山族発見75周年記念」の国際会議集録(1994年)を清次のご遺族にお届けした際,清次の母親が「せいじ」と呼んでいたと教えられたこと,および履歴書や学士会名簿の記載によって確認することができた.(写真:国立天文台所蔵)
【表紙デザイン】
9月号の絵のタイトルは「M51」で,子持ち銀河のM51を自分なりのタッチで描こうと試みた作品です.表紙にする際,天の川の画像を合成しています.このM51は自分のタッチでうまく表現できたと大変満足していますが,一緒に描いた M51b は気に入らず,没になっています.そのうちまた描くかもしれません.(素材提供:国立天文台)
天の川の中心付近
https://www.nao.ac.jp/gallery/weekly/2013/20131106-milkyway.html
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