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論文投稿案内

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・投稿要領

投稿論文は原則としてPASJのスタイルに則って執筆してください。
受け付けるファイルの形式は、本文ではLaTeXのほかWord、図はEPS・PS・PDFなどです。
LaTeXの場合はPASJ専用のマクロを用いて執筆してください。 PASJ専用マクロの説明やLaTeXテンプレートファイルを含むzipファイルをこちらからダウンロードしてください。 執筆スタイルなど原稿の書き方については、「PASJ:投稿の手引き」に詳しい説明がありますので是非ご活用ください。

一旦、投稿した原稿は原則として差し替えを受け付けていません。
略語が説明されているか、論文に含まれる図表は漏れなく参照されているか、図表の説明が簡潔過ぎないかなど、第三者が読み易い記述および体裁になっていることを十分に確認した上で投稿してください。
よく言われていることですが、例えば、投稿前の確認を出版時の体裁で行っていた場合にはドラフト形式に変えるなど、投稿直前には体裁を変えて印刷した原稿を見返すことをお勧めします。
投稿手続きについて不明な点がありましたら、編集部へお問い合わせください。

投稿後、内容に何等かの問題が見つかった場合など著者側の都合により、論文を取り下げることができます。
また、論文の主旨は査読に値しても構成上の重大な問題があるなど、編集委員会がその必要があると判断した場合には、著者に取り下げを提案することがあります。
PASJでは改訂原稿の投稿に対して期限(査読結果に応じて150日または210日)を設定しており、その期限を過ぎた場合には、自動的に取り下げとして扱います。
経緯に関わらず、一旦、取り下げた論文を改めて投稿する場合には新規の投稿として手続きをする必要があります。
PASJ:投稿の手引き」の2.3章も併せてご覧ください。

・電子投稿について

すべての投稿は電子投稿査読システム(ScholarOne)により手続きを行う必要があります。システム上では、投稿論文の進捗状況を確認することができます。
なお、新規または改訂に拘わらずすべての査読用原稿は事前にiThinticateにより剽窃チェックを行います。
初めて投稿する際にはユーザーアカウントの作成が必要です。 システムのログイン画面右側の「Create an Account」をクリックし、アカウント作成後、投稿査読システムにログインし、案内に従って投稿してください。 アカウント作成時に必要なキーワードはこちらのリストからお選びください。
投稿の手順については、「Online submission instructions」のページもご覧ください。

新規投稿

新規に投稿される際には、以下に列記する1--5のファイルを、個別またはzipなどで1つにまとめて投稿査読システムにアップロードしてください。  
査読用原稿として著者ご自身で図表を含むPDF/PSファイル(本文はDraft形式であること)を用意し、「Complete manuscript」としてシステムにアップロードしてください。
併せて、受理となった場合、直ちに編集校正に取り掛かれるよう、査読用原稿とは別にLaTeXファイルや図など、査読用原稿生成に必要なファイルも*必ず*アップロードしてください。
bibtexを利用されている場合には、必ず、bibファイルもアップロードしてください(blbファイルではなく)。
それらのファイルは、個別またはzipなどで1つにまとめたファイルをアップロードしてください。
査読用原稿(Complete manuscript)を除き、アップロードするファイル1つあたりの最大サイズは300MBです。
Letter論文の場合は必ず規定の上限頁数に収まっている必要があります(参:Letter論文について)。
後半の手続き画面にある緑色の「PDF」ボタンを押して、査読用原稿として体裁が整っているかどうか必ず確認してください(図や表が紙面からはみ出している場合があります)。
取り下げなどにより新規論文として投稿し直す場合、手続き画面にレフェリーコメントへの返事を入力する欄がありませんので、個別ファイルとしてご用意ください。

  • 査読用原稿として図表を含む本文のPDFまたはPSファイル (必須)
  • LaTeX、Wordなど本文のソースファイル (必須)
  • 図(EPS/PS/PDF等)ファイル (図を含む場合は必須)
  • その他、コンパイルに必要なファイル (PASJ以外のclass file、bibファイルなど)
  • レフェリーコメントへの返事(もしあれば)

尚、アップロードする際に各ファイルに指定する「File Type」は以下の通りに指定してください。

(1) Complete manuscript (pdf or ps) (最大ファイルサイズ40MB)
  コンパイル済みPDF/PS
(2) Source files (.zip or .tar.gz)
  圧縮ファイル(LaTeX, EPS, etc)
(3) Supplementary File NOT for Review
  LaTeX、図(EPS/PS)、その他必要なファイル。
  (圧縮ファイルではなくソースファイルを個別にアップロードする場合)
(4) Supplementary File for Review
  レフェリーコメントへの返事(もしあれば)。

改訂版の投稿

改訂版を投稿される際に必要なのは新規投稿時と同じく1--5のファイルです。
Abstractを修正した場合には、Abstract欄にも必ず最新の文章を入力してください。
投稿時には、既存のファイルの中から改訂するファイルを「Delete」ボタンを押して削除した上で、改訂版のファイルをアップロードしてください。
Letter論文の場合は必ず規定の上限頁数に収まっている必要があります(参:Letter論文について)。
もし、共著者の追加や順番変更など何かしら変更が生じた場合は著者全員による同意書を提出してください。
(Instructions to Authorsにあります「Authorship」の項をご覧ください。)
Uploadしたのち、緑色の「PDF」ボタンを押して、査読用原稿として体裁が整っているかどうか必ず確認してください。

・Letter論文について(2021年8月改訂)

Letter論文の頁数には上限を設けています。
必ずPASJ用のクラスファイル(投稿時の最新版)とCMフォントにより出版時の体裁でコンパイルした場合に、タイトルページ(Abstractを含む論文タイトルからキーワードまでの部分)を除き、6頁以内に収まっている必要があります。 つまり、第1章IからReferencesまでの部分(図表があればそれも含む)が頁数計算の対象となります。 LaTeXファイルでは、第1章の前に「\clearpage」を挿入の上、コンパイルして頁数をください。
新投稿時だけではなく改訂原稿の投稿時にも上限頁数に収めてください。 独自に行間を狭めたり、Referencesで全文献の著者を筆頭のみとするなど、PASJの出版時の体裁や執筆スタイルに反する変更による頁数の調整は認められません。
Abstractの語数(300語以内)とSupplementary Dataの利用については、本論文と差はありません。

・投稿用の図について

PASJでは、図をEPS・PS・PDF形式での投稿を推奨しています。
これらの図ファイルでは、描画用ソフトウェアによって生成されるPostScript言語の記述に違いや使用されているフォントの種類などにより、作図環境以外では意図した通りに表示されないこともしばしばあります。
画面表示や印刷時に不具合があった場合には、図ファイルの再投稿をお願いしています。
図についての問題を事前に少しでも減らすことを目的に、一般的な図の仕様から電子ファイル作成時の注意点などをまとめましたので、是非参考にしてください。

作図要領

  • 編集部では図の加工、修正はお受けできません。 すべて著者の責任において行ってください。
  • 原図は、少なくとも出版時に配置するサイズの約100%大以上の大きさで作成してください。 それよりも小さい/大きい図は組版時に拡大/縮小することになりますが、その場合、細かい網掛けやグラデーションの再現性は低下することがあります。 ちなみに、出版時のPDFと紙版での出力領域は概ね「幅170mmx縦230mm」です。 1段の幅は80mmとなっています。 尚、原図がこれらの寸法に相当な大きさであっても、特にページ一杯に配置する図についてはキャプションを挿入する都合上、組版時には適宜大きさを調整します。
  • 図の中で使われる文字の最小ポイントの目安は、キャプションとほぼ同寸の8ptとなるようにしてください。
  • 本文と図で使われる文字の属性は統一してください。 属性とは「イタリック」「ボールド」などのことを指します。 例えば、本文中でイタリックで記述している語句は、図中でもイタリックにしてください。
  • グラフなど、図中の線は太め(0.6pt=0.21mm以上)にしてください。 これよりも細い線は、紙版においてきちんと印刷できない可能性があります。 また、線が細い図は見栄えもあまりよくない場合が多いです。
  • 作図の注意点については、「PASJ:投稿の手引き」の第4.4章も併せてご覧ください。

図ファイルについての注意点

  • 必ず投稿前に、出版時に配置する大きさで画面表示や印刷をして見難い点がないか確認してください。
  • 各図ファイルには必ず拡張子は正しくつけてください。
  • ベクターフォーマットの図の中の文字には、文字化けを避ける為、できるだけ欧文PostScriptフォントを使用し、和文フォントの使用は避けてください。
  • 図中の文字は可能であれば、アウトライン化してください。
  • 図の向きは天地を正しくしたものをご用意ください。 つまり、Latexで回転させる必要がないように、ということです。 LaTeX上で図の向きを回転させることは簡単ですが、印刷結果において稀に回転されずに出力されてしまうことがあります。
  • できるだけ余白を付けずに作図してください。
  • 複数のパネルで構成する図など、各パネルの枝番号や見出しはLaTeXコマンドにより挿入するのではなく、必ず作図の段階で挿入してください。 LaTeXコマンドにより挿入している場合、出版時には著者が意図する文字サイズは位置に配置されるとは限らないことをご了承ください。
  • EPS形式の場合、ファイル内の「BoundingBox」で指定された領域が、実際の描画領域とあっているか必ず確認してください。 「BoundingBox」に関しては後述の説明をご参照ください。
  • 1つのファイルには必ず1つの図のみとし、例えば、図1と図2を1つのファイルにまとめるなど、別の図番号の図は含めないでください。 複数のパネルで1つの図を構成する場合(例:Fig1が二つの独立した図で構成されている)は除きます。
  • EPSファイルにはプレビューイメージ(TIFFなど)をつけないでください。 バイナリーデータがついていると、場合により作業に支障がでることがあります。
  • ファイルは可能ならばPostScriptプリンターで印刷して、表示に問題がないか確認してください。
  • フォント情報を含むベクターフォーマットの図は、場合により出版社にてバイナリ―画像に変換したうえで組版に用いることがあります。
  • ファイル名には出現順に応じた図番号とするか図番号を含む任意の名前を付けてください(例: figure1.eps, fig1_XYplot.pdfなど)。 これは受理後の組版作業での混乱を避けるためです。 ファイル名が何であってもコンパイルすれば図は読み込めますが、図番号が振られていると組版作業者や編集部での確認作業がし易くなるため助かります。

EPS・PS形式の図について

EPSとPSはどちらもPostScript言語によるものでも、EPSはイメージ単位のファイルで、あらかじめ他のファイルに取り込むことを前提とされた規格です。

EPSファイルでは「%%」ではじまるコメント行(DSC (Document Structure Convention)コメント)が重要な意味をもちます。
その中でもとくに「%%BoundingBox」という行がもっとも重要な意味をもちます。
この「%%BoundingBox」につづいて、通常は4つの整数値が列挙されています。
この数字は左から順にそれぞれ、そのEPSファイルで記述されている図版の左下のx座標(llx)、左下のy座標(lly)、右上のx座標(urx)、右上のy座標(ury)を表します。
つまり、そのEPSファイルで描画されている図の大きさは横がurx-llx、縦がury-llyであることが記述されています。
単位はAdobeのpt(1/72 inch,約0.3527mm)です。
またこの座標では、その描画ソフトで設定された「用紙(キャンバス)」の左下が原点となります。
LaTeXなど、EPSファイルを読み込むことができるソフトウェアは、BoundingBoxに記述されている値から、その図の幅や高さなど描画領域を取得します。
そのため、この値が正しくないと不具合がいろいろと発生します。
例えば、このBoundingBoxで指定された領域の外側に図形が記述されていると、その外側に描かれた図と本文が重なってしまうことがあります。
その図形が「白く塗りつぶされた長方形」などであると本文が消えてしまうこともあります。
逆に、BoundingBoxが大きすぎて、実際の図形がBoundingBoxで指定された領域の一部に小さく存在する場合は、図のまわりに大きな空白が発生します。
したがって、BoundingBoxはその名前のとおり、図を囲む最小の長方形であることが望まれます。
描画ソフトによってはただしくBoundingBoxを生成できないものがありますので注意してください。

EPSに対して、PSファイルはページ単位のデータであり、BoundingBoxはA4のサイズの領域等が指定されています。
また、複数ページを1つのファイルとすることができますが、もともとは印刷用の最終段階のために規格されたものですので、取り込み用画像としては不適切です。
「1ページだけのPSファイル=EPSファイル」ではありませんのでご注意ください。
ですので、原稿用の図版は極力EPSファイルで作成してください。