2006年7月号
【表 紙 説 明】
IRSF/SIRIUSによって撮られた,いっかくじゅう座星形成領域NGC2264の赤外線減IRS1を含む領域の近赤外JHKsバンド三色合成図.特異な前主系列星であるKH 15Dはこの画像の中心に位置し,2004年10月23日の画像(左)では明るいが,2003年12月15日に撮られた画像(右)では目に見えて暗い.KH 15Dは,この深い食(〜4等程度)を48日程度の周期で繰り返している.この天体の描く光度曲線の細かい構造は,周期をそのままに,食の深さが深くなったり,食継続時間が延びていったりと,この10年の間だけでもその変化を見ることができる.この食の原因は星周構造に起因するものだと考えられ,星周構造の進化を研究するうえで重要であると近年注目を集めてきた.(EUREKA「赤外三色同時変光観測で前主系列星KH 15Dの謎に迫る」記事参照)
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