2007年1月号
【表 紙 説 明】
かみのけ座の一角に位置する「すばるディープフィールド」の南西部(大画像)とその中央部の連続拡大画像(右の二つ).上が北,左が東.各画像中央に位置する赤い天体が,最も遠い銀河IOK-1.赤方偏移6.96,距離は約127億1千万光年彼方,ビッグバンから約7億5千万年後の宇宙の原始銀河である.この時代の銀河数はその約6千万年後の数と比べて少ないことがわかった.宇宙の再電離がまだ完了していなかった時代か,暗い初代銀河が形成途上で,明るい銀河に成長したものが少なかった時代を観測している可能性がある.これまで観測が届かなかった宇宙史の重大な転換期に,すばる望遠鏡が初めて踏み込んだ.(EUREKA「赤方偏移の壁突破!」参照)
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