2007年10月号
【表 紙 説 明】
野辺山レインボー干渉計により大量の星の材料(分子ガス)が発見された88億光年彼方の特異銀河MIPS-J1428の想像図(国立天文台提供).この発見はMIPS-J1428が今後,大銀河へと成長を遂げるほどの潤沢な燃料を備えた星形成銀河であることを示しており,これによって,この銀河がじつは巨大銀河の赤ちゃんであることが決定的となりました.太陽系近傍の星形成領域の観測から類推して,分子ガスと星間塵(暗い帯状の構造)は空間的に共存し,分子ガスの分布に沿って若い星団が無数の電離領域(ピンク色)を形成していると考えられます.特にガスが集中している箇所では強い星間赤化を受けた大質量星団(橙色)が埋もれていると推測されます.
表紙絵説明
背 景:組立中の岡山天体物理観測所188 cm反射鏡ドーム(昭和34年)(国立天文台所蔵)
挿入絵:「まほうのたことねこ」滋賀県草津市立笠縫東小学校4年生提供
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