2008年2月号表紙 |
2008年2月号
【表 紙 説 明】
入れ子状格子 (Nested Grid) 流体力学シミュレーションによる断熱第1コアの進化 (Saigo et al., 2008).初期の分子雲コアがある程度大きい回転速度をもっていた場合,星形成過程で最初に出現する静的な天体である断熱第1コアでは,角運動量をもったガスが降着を続けることにより回転エネルギーが増加する.それが重力エネルギーの約30%を超えると非軸対称不安定性が発生し,断熱第1コアは棒+渦巻き形状に変形する(表紙の図).これのトルクによって角運動量は外部へ輸送され,角運動量を失ったガスは中心へ落下し続ける.この後,中心部では水素分子の解離が発生し,動的な収縮を経て第2コア(原始星)が出現する.(EUREKA「星形成の重力収縮過程における磁場の役割」記事参照)
【2月の多面体】
正三角形32個正方形6個で構成される変形立方体星型
参考資料:布施知子著「折ってなるほど!ゆかいな多面体」日本ヴォーグ社刊
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