2010年9月号
【表 紙 説 明】
新しいM51の分子ガスマップ.CARMAミリ波干渉計と野辺山45 m電波望遠鏡による一酸化炭素(CO)輝線の観測による.最近完成した米国のCARMAミリ波干渉計は,ALMAによるサイエンスの可能性を存分に見せてくれる.今回の観測では,これまでのミリ波干渉計では得られなかった高い画像精度と感度により,M51の巨大分子雲の分布を初めて明らかにした.渦巻き腕(アーム)とともに,腕と腕の間(インターアーム)領域にも複数の巨大分子雲が見つかったことで,「分子雲は星からのフィードバックにより即座に破壊され る」というこれまでの星間ガス進化のシナリオを,見直すことになった.
(EUREKA「銀河ダイナミクスによって引き起こされる分子雲の進化」記事参照)
銀河資料提供:国立天文台
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