2012年7月号
通常の中性子星の磁場を2桁近くも上回る特異な天体,マグネターが数多く見つかっている.表紙の図は,その一つ,特異X線パルサー1E 1547.0-5408をSwift衛星で長期にモニタリングした結果である.星表面から放射された熱的成分と考えられる2 10keVのX線は,2009年1月22日に3桁近く急激に明るくなり,1秒以下の短時間バーストも多数放出された.その直後,「すざく」衛星は緊急観測を行い,この天体からはじめて熱的成分とは異なる未知の硬X線を検出した.この硬X線の放射は複数のマグネターから見つかり,研究が活発になっている.
(SKYLIGHT記事「硬X線によるマグネター研究の進展」記事参照)
背景はリック天文台(カリフォルニア州)です.
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