2013年2月号
【表紙デザインコンセプト】
太陽表面における活動領域(左)と静穏領域(右)の磁場構造の様子.ともに,ひので衛星可視光望遠鏡フィルタグラムによって観測された,NaID1線における円偏光度画像.円偏光度はおよそ視線方向磁場強度に対応し,赤色と青色はそれぞれ正極と負極に対応する.活動領域と静穏領域の磁場構造は,その特徴が異なる.活動領域では黒点が存在し,その周囲に特徴的な筋上の流れなどが見られる.それに対し,静穏領域では,小さな磁場の固まり(磁極)が構成単位であり,より強い対流との相互作用が予想される.また,比較的大きな磁極で囲まれた数万kmのセル構造も見て取れる.さらによく見ると,そのセル構造の中にもさらに小さな磁場構造がある.これらのことから,太陽表面では,さまざまなスケールでの対流 磁場相互作用が存在していると考えられる.
(EUREKA「太陽静穏領域における磁束量頻度分布の維持機構」記事参照)
|