2013年8月号
【表紙図説明】
乱流ダイナモと呼ばれる物理機構に基づいた最新の磁場モデルを用いて,宇宙大規模構造の地図を偏波ファラデー回転の測度で描いた理論予想図です.右上の二つの赤い領域が銀河団,銀河団から左下方向に連なる緑の領域が宇宙蜘蛛の巣構造です.この研究から,いまだ存在が謎の宇宙大規模構造の磁場が,近い将来の偏波観測で検出しうることがわかりました.さらに,実は天の川銀河の極方向にある系外偏波源のファラデー回転測度に,かなりの割合で宇宙大規模構造の磁場の寄与が含まれている可能性がわかりました.宇宙磁場の本格探査に向けて,ALMA計画と対をなすもう一つの国際電波望遠鏡計画,Square Kilometer Array (SKA)が動き出しています.
(EUREKA「SKA計画で迫る宇宙大規模構造の磁場」記事参照)
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