2018年8月号表紙 |
2018年8月号
【表紙図説明】
京都大学飛騨天文台のSMART望遠鏡に,2016年,新たにSDDI(Solar Dynamics Doppler Imager)と言う観測装置が搭載されました.SDDIは液晶遅延素子を用いた狭帯域フィルタ(0.25Å幅)を主体とした装置で,高速で透過波長をシフトさせられるため,毎日15秒間隔で,Hα線±9Åの範囲の73波長における太陽全面画像を撮影し続けています.表紙画像の左は,2016年5月21日10時12分(JST)にSDDIで撮影された,Hα線中心における太陽彩層全面画像です.この時刻前後に太陽フレアとフィラメント噴出が発生しており,黄色の四角で示した領域を複数の波長で見てみると,それらの様子が良く分かります(右上).さらに複数波長の画像を解析することにより,フィラメント噴出の速度を定量的に導出することができます(右下).
【表紙デザイン】
今年は,ペルセウス座流星群とふたご座流星群の両方が好条件という,運のいい年です.まずはお盆休みにペルセウス座流星群を.
(星座原図 Mitaka: ©2005 加藤恒彦,4D2U Project, NAOJ)
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