2008年12月号
【表 紙 説 明】
太陽程度の質量の原始星はどのようにして誕生するのだろうか? この疑問に答えるためには,もっとも若い原始星を探し出し,それを産んだ母体の高密度分子ガス塊(分子雲コア)で進行中の収縮と降着の過程を調べればよい.図は,分子流の形成に至らないほどきわめて初期の進化段階にある原始星(星印)を包含する分子雲コアの中心部を,高密度ガスの分布を反映する分子輝線とダスト熱放射で観測したものである.カラーと黒コントアは N2H+ (1-0) 輝線,白コントアは350 μm連続波(ダスト熱放射)の分布を示す.下隅の(楕)円は,それぞれの放射に対する望遠鏡の実効分解能を示す.なお, N2H+ (1-0) の画像は単一の電波望遠鏡とミリ波干渉計のデータを合成することによって得たものである.
(EUREKA「原始星(ファーストコア)誕生後数千年をとらえた!」参照.)
【12月の多面体】
今月の立体:立方8面体20個をフラーレン構造に組んだ立体
参考資料:布施知子著「折ってなるほど! ゆかいな多面体」日本ヴォーグ社刊
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