2016年7月号
【表紙図説明】
天文と社会をつなぐコミュニケーションが近年,活発に各地域で行われている.特にサイエンスカフェは,一般の講演会と比べ参加者の満足度が高い.それは,市民が「ざっくばらん」,「気さく」,そして「和んだ雰囲気」でのコミュニケーションを求めているからだろう. 市民の中にはカフェに参加し,科学者や同じ興味をもつ市民と知り合うことで,しだいに,コミュニケーションの受け手から発信側,またはイベントを主催する側に変わっていくという事例が見受けられる. 一方,研究者にとっても,自身の研究の目的や意義について,さらには自分の研究が社会とどうつながっているのかを考える機会となっている.写真は,2008–12年に国立天文台が三鷹市の障がい者支援施設で毎週木曜日に行っていた「星と風のサロン」(2012年1月26日,岸篤弘氏によるヘンリエッタ・リーヴィットに関してのトーク)の様子.
(特集:天文と社会をつなぐコミュニケーション
「天文系科学コミュニケータのキャリアパス」記事参照)
【表紙デザイン】
わし座こと座(女夫星:メオトボシ)・アルタイル(老婆川渡星:アイヌ語でウナルペクサ・ノチウ),ヴェガ(棚機津女:タナバタツメ)
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