2016年10月号
【表紙図説明】
太陽観測衛星「ひので」は2006年から2016年までの10年間,およそ太陽活動周期の1周期分をカバーした観測に成功した.図は「ひので」衛星に搭載されたX線望遠鏡(XRT)によって撮像された太陽コロナの変遷.XRTは斜入射光学系のもつBroad-band温度特性を活かし,フレアや活動領域で生成される高温プラズマだけでなく,100–200万K程度の低温プラズマも観測することができる.広い観測温度範囲と高い撮像頻度の組み合わせによって,この10年間,特に低速太陽風の発生源の特定や,静穏領域・コロナホールでのX線ジェットの詳細観測などの点で貢献してきた.
(「ひので」10周年記念特集(3)記事参照)
【表紙デザイン】
ぎょしゃ座(五角星:ゴカクボシ)・カペラ(燗瓶星:カンビンボシ)
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