2011年6月号
数値シミュレーションで得た,バウンス後110ミリ秒後のエントロピー分布.この計算では,軸対称流体計算と同時にニュートリノの輻射輸送計算も行っている.色がついている部分が衝撃波内部.ニュートリノによる冷却と加熱が釣り合うゲイン半径(~100 km)と衝撃波(~300 km)の間で対流が成長している.対流のような効果は多次元計算によって初めて取り扱える.この対流は流体の降着時間を伸ばすことでニュートリノ加熱の効率を上げ,超新星爆発を起こすのによい働きを及ぼすと考えられる.
(EUREKA「ニュートリノ輻射輸送計算で探る超新星爆発メカニズム」参照)
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