2016年1月号
【表紙デザインコンセプト】
日本から見ることのできる一等星程度を含む星座の和名・異名を併せて表記しました.各地域産業ではごく自然に星を生活の一部に取り込み,それが示す位置をたよりに作業が営まれてきたということがよくわかります.こうした智慧は科学が発達しても廃れることはないでしょう.表紙はふたご座.門星(モンボシ)などと呼ばれポルックスは金目(キンメ)金星(キンボシ),カストールは銀目(ギンメ)銀星(ギンボシ)などと呼ばれるようです.
【表紙図説明】
すざく衛星によるちょうこくしつ座超銀河団領域のX線画像.三つの銀河団が宇宙の大構造のフィラメント上に連なって見えている.重力的に束縛されたものとしては宇宙最大の天体である銀河団にはX線を放射する数千万度の高温ガスが暗黒物質の重力により閉じ込められてる.バックグラウンドの低いすざく衛星により,銀河団の端であるビリアル半径からも高温ガスからのX線放射の検出が可能になった.その結果,宇宙年齢をかけて成長する銀河団の成長現場が明らかになってきた.
(すざく10周年記念特集「「すざく」で見た銀河団とその外縁部」記事参照)
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